2011年7月27日「モバイル英語学習」第109号(TOEIC講座): 日本人の誤訳しやすい問題

日本人が誤訳しやすい英文を紹介したいと思います。次の英文を日本語に訳してみてください。
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(1)a. She denied the fact that it was known to everyone.
b. She denied the fact that was known to everyone.
(2) She said that that THAT that that boy used was wrong.
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▼答え及び解説はこちら:
(1)a.それがみんなに知られているという事実を、彼女は否定した。b.みんなに知られている事実を、彼女は否定した。 b.みんなに知られている事実を、彼女は否定した。 (2) あの少年が使ったあの「that」は間違っていると、彼女が言った。 解説 (1)のa文のthatは同格名詞節を導く接続詞で、bの文のthatは関係代名詞です。これはthatのあとが完全な文か不完全な文かで見分けます。aの文はthat以下がfactの内容ですが、bの文ではfact自体がみんなに知られていると述べています。 (2)She said that that THAT that that boy used was wrong.の5個のthatのうち、最初が接続詞( “said that~”)、最後が「あの」( “that boy”)であることは問題ないと思います。 また、後ろから2番目のthatが関係詞であることも大体の人がすぐわかったと思います。問題は残る2つですが、大文字になっているのがポイントで、ここは「あのthat」または「例のthat」という意味になります。
(by Prof. Atsunori Okuba)