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過去完了形は、「過去のある時点を基準とし、それ以前の状態や動作」を表します。 一言で言えば「過去の基準点以前に起きた出来事」で、完了・結果、経験、継続を表します。 「主語 + had + 過去分詞」で過去完了形を表します。 「主語 ‘d + 過去分詞」の短縮形も多く使われています。特殊用法は次の通りです:
1. 過去未実現の希望や意図を示す場合。過去完了形 + 動詞の不定式で、「過去における未実現の希望、打算、意図」を表します。
- 例文: He had hoped to finish the project by June, but he was unable to do so.(彼は6月までにそのプロジェクトを終えることを望んでいたが、できなかった。)
2. 否定の副詞が文頭に来る場合の倒置構文。 ”Scarcely”, “no sooner”, “hardly” などの否定の副詞が文頭に来る場合、主文は倒置構文になります。
- 例文: No sooner had they started the meeting than it began to rain heavily.(彼らが会議を始めるや否や、大雨が降り始めた。)
3. 過去の特定の時間に何かが完了したことを示す場合。 ”It/That was the first (second…) time that…” の構文では過去完了形を使用します。
- 例文: It was the first time that she had traveled abroad alone.(それは彼女が一人で海外旅行をした初めてのことだった。)
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